iot・m2m化にも期待!simロック解除により今のモバイルデバイスで簡単に格安simに乗り換え

simロックの解除が可能になり、大手キャリアから格安simへの乗り換えが気軽にできるようになりました。
ランニングコストが大幅に抑えられるため、これからますますあらゆる業界でiot化・m2m化が進むでしょう。

格安simを提供するのがMVNOという通信事業者です。
これらの事業者は自社で回線設備等を持たず、携帯電話の大手キャリアから回線を借り受けてサービスを提供しています。設備の運用・維持・保守にコストがかからないため、大手キャリアより格段に安い料金でサービスを提供できるのです。

以前は、データ通信は格安ながら、音声通話はかけた分だけ料金が発生する従量制を採用するMVNOがほとんどでした。
それが、2016年ごろから定額でのかけ放題に近いプランを提供するMVNOが増え、今では選択の幅がかなり広がっています。

simロックの解除が可能になったことで、海外での利用も以前に増して便利になりました。
simロックが解除できないモバイルデバイスの場合、ローミング通信の料金がかなり割高になるため、そのままでは海外での利用に問題があります。
その点、simロックを解除したモバイルデバイスならば、海外でも通信方式や周波数が一致するsimカードと差し替えるだけで簡単に利用できるようになるのです。

なお、大手キャリアからの乗り換えの場合、simロックの解除手続き自体は簡単ですが、解除料としてどのキャリアでも3,000円程度の手数料が発生することに注意してください。
また、モバイルデバイスとsimカードのキャリアが異なる場合、事前に周波数帯と通信方式をチェックしておく必要もあります。

周波数帯は、各キャリアに総務省から何種類かの帯域が割り当てられています。
モバイルデバイスとsimカードの周波数帯域が一致していない場合、通信・通話ともに利用できないことがあるのです。また、大手キャリア同士でも互換性のない通信方式を採用しているため、キャリアの異なるモバイルデバイスとsimカードでは、一部のエリアでは通信も音声通話も利用できないことがあります。